人間の脳は臓器の中で一番エネルギーを消費する器官と言われています。
その為、節約志向が強く、人間のサボり癖はこの脳の傾向に影響されている部分が大きいと言えるのではないでしょうか?。
仕事や私生活において、人間は常に目標を持って行動しています。そしてそれは無意識、有意識に関わらず、です。
つまり、意識的に課題や目標を持って行動している場合以外でも、無意識に目標を立てて行動しているという事です。
そしてその無意識の目標は、節約志向の強い脳が勝手に設定したものなので、「楽したい」「早く帰って休みたい」など、後ろ向きなモノになりがちです。
しかし、目標が後ろ向きなものだと、これが達成されれば良いですが、もしそうならなかった場合に無用なストレスがかかってしまいます。
自分の周りにもたまに見かけますが、楽をしたくて仕事の手を抜くようなタイプの人(脳が勝手に設定した目標に囚われている人)は、ちょっと忙しくなるとすぐ溜息をついて、結果的にとても楽が出来ているようには見えません。
PDCAサイクルなどを使って常にスキルアップを心がけることは大切だと思います。
ですがそれだけでなく、前向きな目標を立てると、こういった「無意識の後ろ向きな目標」を打ち消す事でモチベーションを高める効果が得られます。
人間の脳はそれほど器用ではないので、何か目標を設定しておけば、後ろ向きな目標を達成する為の情報はあまり気にならなくなります。
例えば、仕事が想定外に忙しくなった場合に、「楽をしたい」が目標設定されていた場合、目標達成の疎外要因となるので、不要なストレスを感じてしまいますが、前向きな課題を設定しておけばあまり気にならなくなります。
なので、小さなものでも良いので、仕事に臨む際は常に何かしら前向きな課題や目標を意識することが重要になります。
そして結果的にその方がモチベーションが上がり、精神的にも楽ができるということに繋がります。
よく、前向きな人を揶揄して、「俺はそんな頑張り屋じゃないから〇〇さんの真似はできないわ」とか、「あの人は真面目だなぁ」といった会話をしている人がいますが、違います。
その方が圧倒的に楽だからそうしているだけです。
しかも自身のスキルアップにもつながり、他からの評価も上がる。
自分に言わせれば、これをやらない意味が分かりません。
「真面目だから」とか「ポジティブだから」などといった、性格的な問題ではありません。
ただの損得勘定です(^_^)v