こんにちは。心理カウンセラーの坂本仰次(こうじ)です。
子供の頃、食べ物に関して「好き嫌いしてはいけません」と教わった経験がある人が多いと思います。
自分は好き嫌いがいまだに多いです。特にタマネギ(生の奴)が苦手で、生タマネギをスライスしたオニオンサラダとかちょっと意味が分かりません。
「オニオンサラダシャキシャキでうまいだろ!」
「生タマネギの歯ざわりと匂いがダメみたいじゃね」
この「好き嫌い」という言葉、選り好みしてはいけないというニュアンスだと思いますが、確かに食べ物を「嫌う」ことは、選り好みに繋がるし、思い込みだけの「食わず嫌い」なんて事も起きるので、好ましくないですよね。
この食わず嫌いって、人間関係でもしてる人多いんじゃないでしょうか?
ろくに話をしたことも無いのに、見た目の印象や第三者の評価を鵜呑みにして敬遠してしまってるケースありませんか?
でも実際に自分で話してみると趣味が合ったりして盛り上がる可能性は十分にあると思いませんか?
「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、ポジティブ心理学の研究でも、一般的に「成功したから幸せになる」と考えるのは順序が逆で、「幸せだから成功する」という順序こそ正しいという事実が証明されています。
つまり、「好き」や「幸せ」などのポジティブな感情を先に持つ事で、「上手になる」や「成功する」などの望ましい結果を得る事ができるという点で、この諺と心理学の研究結果は共通していると言えます。
「でも下手の横好きって言葉もあるよな」
「それは好きなのに下手なのは珍しいって意味で、本来好きなら上達するって考え方が前提じゃね」
自分は「苦手」という言葉があまり好きではありません。
なぜなら、○○が苦手という人の話を聞くと、明確な根拠がなくなんとなく敬遠しているケースが多いからです。
実際に「苦手」なものと、唯の「苦手意識」では似ているようで大きく異なります。
苦手意識の大半は単なる思い込みであるからです。
「さっき玉ねぎ苦手とか言ってなかったか?」
「一応食わず嫌いではないみたいじゃけど・・・」
例えば、パソコンが苦手という人。
自分の周りでパソコンが苦手という人で、「日本語が読めない」とか、「障害があってマウス操作がうまく出来ない」など、明確な理由があって苦手としている人に今まで会ったことがありません。
「苦手」という言葉に逃げているだけで、その実ただメンドクサイだけだったり、食わず嫌いになっているケースが多いと思います。
パソコンについて勉強する機会が無く、今更初歩的な事を他人に聞くのも恥ずかしくて敬遠してしまっているということもあるかもしれませんが、今時ブラウザの基本操作さえ出来れば、大抵のことはグーグル先生やYoutube先輩が丁寧に教えてくれるので、特に恥ずかしい思いもせず疑問を解決できるはずです。
「苦手」と言ってしまうと、何かそれが免罪符の様に感じられて、それ以上追及する事を止めてしまうのが問題だと思いますが、実際は全く免罪されてません。
話が飛躍しますが、アメリカでオバマ大統領が誕生した際、黒人のテスト成績が向上したという調査結果があります。
これは、人種差別的な要因から劣等感や思い込みだけで振るわなかったテスト成績が、黒人大統領の誕生という現実を目の当たりにしたことで、「苦手意識」が無くなり本来の実力か、あるいはそれ以上を発揮できるようになったという好例です。
もしあなたが、「それ苦手」と言ったり、思ったりした時は、一度立ち止まって「何故苦手なのか?」「何か明確な理由があって苦手なのか?」「ただの食わず嫌い(思い込み)じゃないのか?」と考えてみるのも必要だと思います。
あなたの「苦手なもの」ってありますか?
そしてそれは本当に「苦手なもの」ですか?
人間の脳は生来的にコンサバ(保守的)です。未知のものに対して敬遠するのは誰しも同じです。
何かに対して「好き」というスタンスを取るか「嫌い」と思って敬遠するかで、結果は大きく変わってくることはなんとなく理解できると思います。
そう、ほとんどの場合、事実よりも、まず自分のスタンスが重要になります。
何故なら初めから否定的なスタンスを取ってしまうと、仮に好きになれる事実があったとしてもそこにたどり着く可能性が無くなるからです。
未知のものに対しては、「知らない」のだから、「否定的なスタンス」が基本になってしまうので、意識して興味を持つようにしないと「肯定的なスタンス」はなかなか取れません。
でも、否定的なスタンスも無意識に自分が選択しているので、結局どちらも自らの意思で決定しているという事になります。
あなたはどちらのスタンスを選択しますか?
「このセリフって実はワンピース関係ないんだよな・・。」
「著者も最近まで知らなったみたいじゃね・・。」
この記事に関する疑問、質問、いちゃもんなどコメントお待ちしております!