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身体的なトレーニングと同じで、トレーニングによって心を鍛える事も可能です。心理カウンセラーがメンタルトレーニングの具体的な【方法】や【考え方】を様々な形で紹介しています。

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三井住友カードのCM「thinking man」を見て感じた違和感

こんにちは。心理カウンセラーの坂本仰次(こうじ)です。

今回は現在流れている三井住友カードのCM動画を見て感じた違和感について書いてみます。

 

TVCM │ 「Thinking Man」篇 プロローグ(60秒)

 

CMの内容を簡単に説明すると(以下公式サイトからの転載)

 

どこの国とも分からない荒野に立つ、青年と、旅人。
青年が立っている場所を[今日]として、
旅人が立っている場所を[明日]として、
[明日]に向かってジャンプをしてみる青年。
旅人に言われ、ポケットの中の現金を取り出して
もう一度跳ぶと、少しだけ遠くまで跳べた。
青年と旅人は思った。
何も気にするものがなくなって、
心が軽くなったから、遠くまで跳べたのだとしたら?
[現金]という奇妙な存在について、
青年は考えはじめた。

 

自分はこれまで、キャッシュレス決済については否定的な見方をしてた。

現金を扱わず、磁気データのやり取りだけでお金を消費していくやりかたは、金銭感覚を麻痺させ、浪費を増やすんじゃないか?と、心のどこかで感じてたというのが率直なところ。

 

 

そしてこのCMを見た時何か違和感のようなものを感じた。

自分はそれまでのモノの見方が間違ってたり、逆だったりしたときに違和感を感じることがある。

今回感じた違和感もおそらくその類のものだと直感した。

これを突き詰めていくと、価値観が大きく変わったり、固定観念を払しょくできることが良くあるので、今回もこの「違和感」を掘り下げて考えてみた。

 

CMに出てくる青年(小栗旬)が現金を一旦手放す行為はいったい何を象徴してるんだろう?

単に紙幣や硬貨をカードにまとめる事で物理的な重量を減らすという風にも取れるけども、CMの中では、「体が軽くなった」んじゃなく、「心が軽くなった」と表現してる。

 

これがこのCMを見た時に感じた違和感の原因だと思う。

 

お金を手放す=心が軽くなる。つまり、キャッシュレス化のフィジカル面でのメリットじゃなく、メンタル面でのメリットを強調してる。

フィジカル面での具体的なメリットは、現金を扱う事の煩わしさや物理的な重さから解放されることなど、少し考えれば容易に想像できる。

でも、メンタル面でのメリットとは具体的には何を表わすんだろう。

それはおそらくお金への「執着心」を捨てることで、身軽になれる。というメッセージなんじゃないか。

 

だとしたら、自分はこれまでキャッシュレス決済をなるべく避けて、現金を扱う事を優先してきたけれども、それはお金への執着心を強化する行為だったということになる。

 

現金を持ち歩くことで、財布の中身を常に把握し、会計の度に現金の感触を確かめ、出かける前に財布の残金を確認したりと、お金の事を考える為に多くの無駄な時間を使っていた!

 

金銭感覚を養うためという「ポジティブ行為」と考えてたものが、実は逆で、金銭感覚を喪失する事への恐怖から逃れる為に時間を浪費する「ネガティブ行為」だった!

 

心理学では「心配事の9割は実際には起こらない」という調査結果もある。

 

そもそも自分に浪費癖は無く、どちらかといえば堅実な人間だと思ってるのに、何故浪費を心配する必要があるんだろうか。

 

このCMを見た事で、自分も今後現金という「奇妙なモノ」との付き合い方を少し見直す必要がありそうだ。