こんにちは。心理カウンセラーの坂本仰次(こうじ)です。
今回は大勢の前でも緊張しない話し方のコツについて書いてみます。
良くあるテーマではありますが、具体的な方法を3つ挙げてみます。
①緊張する原因を知る
ありがちなのが、「失敗したらどうしよう」と考えて実際に失敗してしまうケース。
やはり失敗して恥をかいてしまう場面を想像すると足がすくんでしまい緊張に繋がってしまいます。
大勢を前にして心臓がバクバクして汗をかき、呼吸も荒くなって頭が真っ白になってしまう。
想像するだけでぞっとしない状況ですが、この「頭真っ白状態」は実は人間にとって必要な反応だって知ってました?
生物学的にはこれを「闘争か逃走(ファイト オア フライト)反応」と言います。
人間が野生動物と遭遇した絶体絶命の場面では、闘争か逃走の行動をとる為に心拍数を上げて筋肉に優先的に血液を送る反面、脳への血流量が減って視野が狭くなり、IQが低下します。
これが「頭真っ白状態」の正体です。
現代社会、特に会議のプレゼン場面などでは望ましくない反応ですが、闘争か逃走反応の意味を知っているだけでも、緊張してドキドキしてきたら「これは人類が生き残るために必要な機能なんだ」と客観的に分析し、ポジティブに受け止めることで、緊張を緩和できます。
②相手の為にどうすればいいか?を優先して考える
プレゼンの場面で失敗しやすいのは、自分中心的な意識が優先してしまった場合です。
例えば、途中で噛んでしまった場合、
自分本位の考え方だと、「失敗して恥をかいてしまった」という意識しか持てず、焦りから更にしどろもどろという事になりかねません。
しかし、相手の為を思っていれば、「今噛んでしまって聞き取れなかっただろうから、もう一度言い直そう」と冷静に立て直す事ができます。
③最初に謝ってしまう
このテーマで意外と取り上げられていない方法ですが、一番簡単でオススメです。
最初にまず「自分は大勢の前で話すのが苦手なので途中で噛んだらすみません」と一言謝るだけでOKです。
こうする事で自分や相手から期待値のハードルを一気に下げる事ができるので、かなり気持ちが楽になります。
また、最初にハードルを下げているので実際に失敗しても期待通り、普通に話す事が出来れば評価が高くなるという心理学のゲインロス効果も期待できます。
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