2045年、シンギュラリティが到来?
シンギュラリティとは、レイ・カーツワイルが著書「ポストヒューマン誕生」で唱えた、AIが人間の知能を超えて爆発的に進化する技術特異点を指します。
ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき
- 作者: レイ・カーツワイル,井上健,小野木明恵,野中香方子,福田実
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: 単行本
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シンギュラリティが実現すると具体的に何が起こるか?というと、人間は不老不死になり、同時に労働の必要もなくなるらしいです。
何か、SF小説家か、預言者の語る妄言にしか聞こえませんが、著者であるレイは、アメリカで20以上の名誉博士号を持つ天才中の天才と呼べるような人物で、人工知能研究の第一人者でもあります。
って聞くと、ちょっと信じてもいいかなって思いません?
AIによる業務の効率化
の話が最近良く聞かれるようになったと感じませんか?
特に金融業界ではその傾向が強く、銀行業界での人員削減の報道は耳にしている人が多いと思います。
お金を扱う業種であるため、人間がお金を取り扱う際に起きる心理的バイアスの問題を解決できない以上、感情の無いAIが代替した方がヒューマンエラーを防げるであろう事は素人にも容易に想像できます。
特に株式や為替のトレーダーは既に9割以上がAIに入れ替わっているという情報もあり、実質的に職業そのものが無くなるのも時間の問題と言えます。扱う金額が大きく、心理的な負担が多いトレーダー業で顕著な入れ替えが起きているのは非常に頷ける話です。
JスコアのCM
CMだけ見るとなんのこっちゃ分からない内容ですが、融資の査定をAIが行う事で金利を引き下げている ローン会社です。
これもお金を借りる事への心理的な抵抗感を軽減する効果があるのではと思います。
海外と違って日本ではお金を借りる事に対してのネガティブなイメージが根強いので、より効果的と言えるかもしれません。
トレーダー、Jスコアの例を見ると、AI導入は単に業務効率化だけではなく、人間が抱える心理面での問題を解決することにも効果があると言えます。
今後AIが身近になるにつれて、消費者の抵抗感も少なくなることで、この流れはさらに加速していき、他業種にも拡散していくことが推測できます。
野村総研の発表によると
最短で10年以内には国内労働人口の49%がAIとロボットで代替可能だという予測です。
また、世界ダボス会議では10年後には64%の職業が無くなるとも言われています。
これらの数字を見ると、これから10年後くらいには失業者で街が溢れかえるんじゃないの?と悲観的な見方をする人も出て来そうですが、これまでの景気後退要因による失業者の増加と明らかに異なるのは、人間の代わりに機械やAIが労働価値を提供してくれるという点です。
シンギュラリティ実現の折には、人類は労働の枷を解かれると予想されていますが、当然いきなり労働の義務がなくなるということはないので、その通過点として週休三日制やベーシックインカムの導入など、段階的に労働時間が短縮されていくことになると考えるのが妥当だと思います。
そして、週休三日制も、ベーシックインカムも一部の企業や、国家で既に導入されつつありますよね。
不老(不労)不死の未来、少し信じる気になりました?