いつも声が小さく聞き取り辛いお客さんがいる。
年齢は20代から30代。
忙しい時は、注文が聞き取りつらく、ついイラっとしてしまう事もあった。
自分の思い込みで、「気が小さいから、声も小さいんだろう」と最初に決めつけていた。
先日、その彼が耳に補聴器の様なものを付けていた事に初めて気が付いた。
そう、彼は難聴者だった。
最初に自分がそう思い込んでしまったせいで、補聴器が見えなかった。
「気が小さいから声も小さい」という自分の創造した現実に、「補聴器」の存在は「都合が悪い」。
だから、見えなくなっていた。
人は「決めつけ」や「思い込み」の世界で生きている。
先入観なしに物事を観るのは、不可能に近い。
だから、常に考え続けなければ簡単に事実を見失ってしまう。