渋野日向子選手メジャー優勝おめでとうございます!
令和に入って暗いニュースばかりが目に付いていましたが、若干二十歳の渋谷選手の42年ぶりの快挙は久しぶりに明るいニュースになりました。
何より彼女が「スマイルプリンセス」と呼ばれている様に、その笑顔が日本中を明るくしています。
「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」
プラグマティズムを提唱したことで知られる哲学者のウィリアム・ジェームスの言葉ですが、プラグマティズムの考え方は過程よりも結果を重視します。
渋野選手の今回の優勝劇は、このジェームズの言葉とプラグマティズムを見事に体現したものと言えます。
普通の選手であれば、大きなタイトルを目前にした緊張を強いられる場面で笑顔を見せる事は中々できません。ましてや42年ぶりの快挙となると、推して知るべしです。
優勝が決まった瞬間に緊張からの解放と優勝の喜びから笑顔がこぼれるのが普通だと思います。
しかし、渋谷選手は最初から笑顔でした。
つまり、優勝したから笑顔になったのではなく、笑顔だから優勝したと表現できます。
もちろん彼女の表情だけが優勝要因だとは言いませんが、その明るい振る舞いでギャラリーを味方につけたことは、心理的に大きなプラスになったと見て間違いないと思います。
フェィシャルフィードバック効果
心理学では落ち込んでいるときに無理にでも笑顔を作る事で、気分が向上するという研究結果が報告されています。これは「フェィシャルフィードバック効果」と呼ばれる心理効果ですが、渋野選手の笑顔は作り物ではなく本物の笑顔だと思います。
今回彼女に優勝をもたらしたその笑顔は、間違いなく彼女にとっての大きな武器であると思います。彼女がどこまで笑顔の有用性を意識しているかは分かりませんが、多くの人を魅了しているその笑顔は、計算されたものではなく、自然体だからこその魅力だと言えます。