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【N国党】立花党首は英雄か?マキャヴェリストか?

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英雄か?マキャヴェリストか?
結論から言うと、そのどちらでもあると言える。

 

マキャヴェリストの定義

マキャヴェリストと聞くと、「目的の為には手段を択ばない」という要素の独り歩きでネガティブなレッテルのイメージが強いが、本来マキャヴェリズムは為政者に求められる資質を説いたもので、「必要悪」と表現した方がその本質に近い。
小国の乱立する中世イタリアで、自国が生き残るために外交官でもあったマキャヴェッリが記した「政略論」から生まれたマキャヴェリズムは、現在中国とアメリカの二大大国に挟まれた日本国にとっての「必要悪」なのかもしれない。

 

ユングの元型(アーキタイプ)の一つ「英雄」

心理学者ユングが唱えた元型論の中では、アニマとアニムスや老賢者と太母などが有名だが、その一つに英雄がある。
N国党立花氏の行動を見ていると、力にこだわり、手段を択ばず、戦う姿勢を常に誇示するその姿勢は正に英雄そのものと言える。
NHKを大敵(ドラゴン)と見立て、その被害者である国民を救うべく戦う英雄(ドラゴンスレイヤー)こそが、現在の立花氏が演出するストーリーで、ゲームの世界では最早古典ともいえる物語構造だが、現実では多くの人が立花氏の行動に良くも悪くも惹き付けられているのは間違いない。
現在攻撃対象となっているマツコデラックスも、ゲーム的な記号で言うところの「中ボス」にすぎず、最終的に「ラスボス」であるNHKを倒すという物語の一部でしかない。

「立花演出」によって生み出されるカタルシス

彼は自ら役者として演じる「英雄」であると同時に物語を演出する「ディレクター」でもあると言える。
立花氏が当選後に発表した国会議員のリストの面々も、通常の評価では拠り所が無く力を失った政治家達にしか見えないが、彼らを「はみ出し者達を束ねて大事を成し遂げる」という物語の枠組みで捉えると、今後大きなカタルシスを生み出す必要不可欠な要素となりうる。
映画「七人の侍」の政治家版と言えば想像し易いだろうか?漫画で言えば、ワンピース?

今後も「N国党物語」から目が離せない
映画や小説であれば、興味が無ければ見ないし、お金も払わなければいい。しかしこれが現実世界を舞台にした物語となると、国民である私たちは最初から参加者であり、受信料という形で強制的にお金も払わされているだけに、関心を持たざるを得ない。
そして、間を置かずに次々と新しいイベントを起こして飽きさせる事の無い「N国党物語」から、私たちは今後も目が離せないだろう。