あなたにとって仕事とは何ですか?
大半の人は生活の糧を得るための手段と答えるのではないでしょうか?
もちろんそれは間違っていません。働かざる者食うべからずです。
生きていく以上、誰しも労働の義務を負っています。
でも、この「義務」という概念が、仕事に対する捉え方を決めてしまっているとしたら、どう感じますか?
本来はもっと楽しめるはずの仕事でも、この概念によって辛さばかりが強調されてしまっているとしたら、とてももったいないと思いませんか?
「義務」と言われると、強制的にやらされているものという意識が働きます。
例えば自分の趣味など好きでやってるはずの事でも、誰かに強制されたら嫌いになってしまうと思いませんか?
その逆で、強制ではなく自分から積極的にやれば、今まで見えていなかった仕事の「楽しめる面」に気が付ける可能性があるという事です。
そもそも仕事を楽しむという考え方自体に違和感を感じる人も多いと思いますが、それこそが固定概念であり、これを取り去る事で仕事に対する捉え方が大きく変わる可能性が出てきます。
ゲーム感覚で仕事してみる
というと不謹慎だと感じる人が多いと思いますが、けして手を抜いたり、ふざけたりしろと言ってるわけではありません。
仕事に対しては通常、効率化や改善、ミスの軽減などを意識していると思いますが、そこに「楽しむ」という視点を加えるという事です。
効率や精度ばかりを意識するのではなく、自分がどうすれば楽しめるのか?を考えながら働くという事です。
仕事の捉え方を変えるだけでモチベーションが上がる”ソーヤー効果”とは?
『トムソーヤーの冒険』の中に「楽しいペンキ塗り」というお話があります。
おばさんの言いつけで塀のペンキ塗りをする羽目になったトムが、あるアイデアを思いつきます。
友達が通りかかった時、トムが楽しそうにペンキ塗りをするフリをしたところ、友達が自分にもペンキ塗りをさせてくれと頼んできます。トムは一度は断りますが、持っていたリンゴまで差し出してきたところでこれを渋々受け取って友達にペンキ塗りの仕事をまんまと押し付けてしまいます。
つまり、仕事内容は同じでも受け止め方次第で辛いもの(おばさんに頼まれた)にも、楽しめるもの(トムが楽しそうにやっていた)にもなるという事です。
作者のマーク・トウェインは、「仕事とは”しなくてはいけないからする事”で、遊びとは”しなくてもいいのにする事”である」という言葉を残しています。
仕事と遊びは、捉え方の違いに過ぎないと解釈できる言葉ですね。