分泌されることで精神が安定したり、幸福感が増す効果のある脳内物質といえば、「セロトニン」が有名ですよね。
セロトニンを増やす為には、日光を浴びることや、軽い運動などが効果的と言われています。
逆にセロトニンが不足してしまうと、うつ症状を引き起こすことでも知られています。
セロトニン以外でも、幸福感を増す効果があるとして最近注目されているのが「オキシトシン」と言われる脳内物質です。
オキシトシンは別名「ラブホルモン」とも呼ばれ、家族や恋人、ペットとのスキンシップによって分泌が促されるとされています。
ここで、最近見た映画「湯を沸かすほどの熱い愛」という作品を紹介します。
この作品は2016年に劇場公開されたもので、現在はレンタルで見る事ができます。
あらすじは、突然末期がんを宣告された宮沢りえ演じる主人公「双葉」が、残された短い時間で家族が抱えている問題を解決しながらその絆を深めていくといった内容です。
事前知識なしにレンタルでいち押しされていたので何気なく借りてみた作品でしたが、序盤からラストまでずっと涙腺緩みっぱなしにさせられてしまいました。
自分自身が10代で母親と死別した過去があるので、あらすじだけで既に泣き確定の映画だった訳ですが、家族愛テーマの物語として純粋に完成度の高い作品だと思います。
見どころとしては、ただ泣ける映画という枠に留まらず、ストーリーに仕掛けがあって、家族の問題が解決されていくと同時に真実の姿が明らかになっていくといった展開も楽しめます。
役者さんの演技も秀逸で主人公役である宮沢りえを始め、娘役の二人、特にあまりにも健気な妹が自分にとってツボでした。また、自然体すぎて素でやってるとしか思えない夫役のオダギリジョーなど見ていて飽きません。
そしてこの映画で一番印象に残ったのは、双葉と家族との触れ合いのシーン。
母親としての「厳しさ」と「優しさ」を兼ね備えた母性の塊みたいな双葉が、家族とのハグや触れ合いの場面で見せる母性愛は、見るだけで確実にオキシトシンが分泌されます。測ったわけじゃないですが。
ぼっちでスキンシップ無理!という人に限らず、家族でも楽しめる内容なのでオススメです。