私は現在飲食業界で働いています。
他の店員との日常会話でよく出てくるのが、「忙しくなったら嫌だな・・・」
「混雑したらキツイな・・・」などのセリフです。
この手のセリフを聞いたときにまず意識するのが、心理学における「確証バイアス」という現象です。
脳は自分が好むと好まざるとに関わらず、自分が発した言葉や思い込み、決めつけを証明しようとする傾向があるそうです。
なので、「忙しくてキツイ」といった言葉を発したり、心に感じてしまうと、脳はそのセリフを証明する為に、都合のいい情報だけを探し始めます。
ただでさえ混雑して忙しいときに更に追い打ちをかけるように、その忙しい理由を脳がわざわざ探してきてくれる訳ですw
ドMですw
「今日は手間のかかるお客さんが多くていつも以上にキツイな・・・」
「新人が多くてお店が回らないな・・・」
脳は健気にも自分の言葉を裏付け、補強するための理由を見つけようと働きます。
その為に、現実以上に体感的な忙しさがアップします。
これを回避する為に、自分の場合多少忙しい日でも、「忙しいですか?」と聞かれても余程の事が無い限り「余裕だよ?」と答えるようにしています。
誰かに聞かれなくても、「今日は余裕だな」と頭で考えるか、できれば独り言で実際に言葉にする方が効果的です。
すると、
「今日は手間のかかるお客さんが多いわりにうまく回せているな」
「〇〇君はまだ新人だけど良く動いてくれて助かるな」
全く同じ状況でも、「余裕である」理由を脳が探してくれるので、体感的な忙しさの度合いは全く違ってきます。
お客さん、店員の人数などどうにもならない現実に対して不満を持つことは不毛なので、唯一制御できる自分のメンタルをうまくコントロールすることで、無駄なストレスや疲労感を減らす事に集中したいですね。