こんにちは。心理カウンセラーの坂本仰次(こうじ)です。
朝起きて天気が悪いと気分が落ち込むときありますよね。
特に遠くに出かける用事があるときや、たまの休みに雨に見舞われるとがっかりします。
でも逆に晴れの日に感謝する事って特別な日、例えば運動会や花火大会、遠足なんか以外ではあまりない気がします。
日本では平均すると晴れか曇りの日が9割だそうなので、雨が降っていないことが「当たり前」な感覚があるかもしれません。
人間は「当たり前」の事に対して「無関心になる能力」を持ってます。
無関心というとネガティブな印象ですが、あえて「能力」と表現するのは、生きていく上で必要だからです。
歩くときにいちいち、右足の次は左足…と考える人はいません。
健常者にとっては、歩ける事は「当たり前」だからです。
最近見たDVDで、クロッシングという映画があります。
北朝鮮国内の過酷な環境で生きる孤児達を描いたフィクション作品ですが、同国の現状を考えると決して誇張された内容ではないと想像できます。
独身の自分もボロ泣きさせられましたが、子を持つ親世代の人は更に号泣必死な内容なのでオススメです。
この類の映画を見た時は、現代日本で生活している自分がいかに恵まれているか実感できますが、自分にとっては日常生活が「当たり前」の事なので、すぐに忘れてしまいます。
ポジティブ心理学では、この「当たり前」に感謝することの重要性を説いています。
幸福度の高い人ほど、「当たり前」の事に感謝する感性が高いと言えます。
この感性を磨くためにはどうすればいいか。
一日の終わりにその日感謝できたことや、嬉しかった出来事を3つ書きだす方法がお勧めです。
どんな些細な事でも構わないので書き出す事で幸福度を上げられます。シンプルですが心理学の研究で実際に効果が認められた方法なので、騙されたと思ってやってみて下さい。
家族のいる人は夕食の時間に皆で報告する事を習慣化するのも良い方法だと思います。
明日の朝窓を開けて晴れていたら、太陽に感謝してみませんか?