誰かに不遜な態度をとられてイラっとしたときは、相手に尊重されていない、見下されていると感じていることが多いんじゃないでしょうか?
でも、その時あなた自身も相手を見下しているという事実に気づいていますか?
仮にあなたが尊敬している人物から邪険に扱われたとしても、「たまたま虫の居所が悪かったんだろう」とか、「悪気はないだろう」など、肯定的な捉え方をすることで、反発心は生まれにくいと思います。
つまり、何か一言いわれただけでイラっとしてしまうのは、その相手を普段からあなた自身も見下していたという証です。
だから、何か言われてイラっとしてしまった時は、「自分もこの人を見下していたんだな」と気づくことで、冷静さを取り戻して相手の立場や視点で物を考えやすくなります。
「深淵をのぞき込むとき、深淵もまたあなたを覗いているのだ」ニーチェ
■ネガティブ感情が自分を劣化させる
あなたが憧れている人物に対して、「自分もああなりたい」と考えた時は、確実にあなたの存在はその人物に近づいているとおもいます。
憧れや尊敬などポジティブな感情は、自分を成長させると言えます。
でも、自分が見下している相手に対して、「こいつと同じにしてほしくない!」と考えた時も、確実にあなたの存在はその人物に近づいています。
侮蔑や傲慢などネガティブな感情は、自分を劣化させるということです。
■「反面教師」という魔法の考え方
世の中には、無差別殺人犯など、到底容認できないような無価値と思われる人間も存在します。しかし、例え無差別殺人犯でも、「社会の反面教師」としての存在価値はあります。
自分の周りに、「自分にとって何も学ぶべき点が無い」と思えるような、つい見下してしまうような人物がいたとしても、反面教師だと思えば、身をもってそんな生き方を示してくれているんだと思えば、少し感謝の気持ちが湧いてきませんか?